人類は、2012年分の天然資源を既に使い果たした
環境保全団体のWWFイギリスが、世界に向けて、天然資源枯渇問題に関連してメッセージを発している。
8月22日は「アース・オーバーシュート・デイ」
オーバーシュートとは、目標を通り越すことや定常値を超過することで、この場合は天然資源を食い潰す状態を指している。
WWFが行った試算によると、私たちは、一年間に消費が許される量の天然資源、つまり地球が再生することのできる量の天然資源を、既に消費してしまった。つまり、2012年分の天然資源を使い果たした人類は、これから”赤字”状態で生活していくのだ。
天然資源過剰消費の原因は豊かな国々にある
特に懸念されるのは、人口増加に伴う需要の成長により、限りある資源を消費するスピードがどんどん速くなっているという事実だ。そのため、オーバーシュート・デイが毎年少しずつ早くなっている。ちなみに昨年、2011年は9月27日だった。
人類は既に現時点で、地球1.5個分でようやく再生することのできる天然資源を必要としている。さらに、地球上の全人口が英国で生活するとすれば3.4個、米国ならば5個近くの地球が必要になるという計算も発表された。
”特に皮肉なことは、貧しい国々の方が、資源の過剰消費を行なっていないこと、にも関わらず、彼らが天然資源の枯渇に一番苦しんでいるという事実だ”と、WWFドイツの自然保護部門代表、クリストフ・ハインリッヒ氏。地球の資源の過剰消費は、豊かな国々に責任があるのだ。
WWF
http://www.wwf.org.uk/wwf_articles.cfm?unewsid=4173