過剰な自動車利用を抑制
1台の自動車を登録会員どうしで共同使用するカーシェアリング。日本ではまだなじみのうすいシステムだが、必要以上の自動車の利用をおさえられるため、環境にやさしいシステムとして、ヨーロッパの都市で普及が進んでいる。
環境情報を扱うイギリスのサイトEcologistは、国内のカーシェアリングの利用者が現在の2倍に増えれば、渋滞の3分の1が解消し、温室効果ガスの排出量削減に大きく貢献するだろうと推定している。
オックスフォード市は、ほかの都市に先んじて電気自動車のカーシェアリングを開始した。電気自動車は排出ガスを出さないという点でも環境にやさしく、ガソリン自動車よりも運営コストが安いというメリットもある。
すでに日産の電気自動車リーフ10台を大学のキャンパスや駅前に配置している。会員登録すれば1時間から1週間単位で都合のよいときに借りることができる。利用料金は1時間あたり5ポンド(約620円8月29日現在)。
充電ポイントも続々と設置
日本では充電場所の不足から電気自動車の普及は遅れている。オックスフォード市の場合には、すでに64の充電ポイントがある。さらにChargemaster社と協力し、新たに50か所を新設する予定だ。
来年中には、オックスフォード市街地から半径50マイル以内に100以上の充電ポイントが設置される予定だ。オックスフォード市はこのプロジェクトに対して「低炭素社会に向けた意義ある重要な投資だ」と述べている。
Ecologist
http://www.theecologist.org日産リーフ
http://ev.nissan.co.jp/LEAF/