ヘリウムガスで、エコなHDD開発

コンピュータ補助記憶装置のHGST社（アメリカ/カリフォルニア州）は、9月13日付で、ヘリウムガスを使って消費電力の低減を実現する、エコなHDD（ハードディスク駆動装置）を開発したことを発表した。

現在、HGST社はウエスタンデジタル社のグループ会社であり、エンタープライズ向けHDDの大手企業。旧社名は、日立グローバルストレージテクノロジーズ。

ヘリウムの気体密度は、普通の空気のおよそ7分の1ほど。同開発では、HDDにヘリウムガスを充填することにより、円板の回転に消費する電力を約23%低減できることが実証された。

高い熱伝導性があり、動作温度を抑えることも可能だ。HDD内部のプラッタ、ヘッドへの抵抗力が低減され、作動音が静かだというメリットも確認された。

ヘリウムガスの特性を活かしたこの開発で、同社は来年の中頃をめどに、製品化を目指している。




ヘリウムガスを充填したハードディスクの新しいプラットフォーム “シールド・ドライブ”について｜株式会社HGSTジャパン（PDF形式）
http://www.hgst.com/portal/binary/