日中関係悪化で展示会キャンセル
上海で20~22日に開催される予定だった環境エネルギー技術の展示会「日中グリーンエキスポ2012」が、延期となったことが19日に公式サイト上にて公表された。
同展示会には120以上の日中の企業や団体が出展する予定だった。経団連の米倉弘昌会長らが出席し、企業トップの講演なども予定されていたが、読売新聞の報道によると、19日未明に米倉会長の元に中国側から連絡が入り、安全面の確保などが懸念される理由から、中止を促す要請が入ったという。
日中関係の悪化 日本の環境ビジネスに打撃
日中両国の政府関係者や企業が集い、省エネルギー、高効率エネルギー、廃棄物処理などの最新技術やエコカーや燃料電池などの環境製品が紹介され、環境ビジネスのマッチングの場としても非常に期待が高かっただけに、環境ビジネスを展開する企業の大きなビジネスチャンスが奪われたことになるが、昨今の日中関係を考慮するとやむを得ない決断と言える。
現時点で、日本の最大の工業品輸出国である中国。日中関係がこのまま悪化の一途を辿れば、経団連に所属する多くの機械・鉄鋼・重工系の企業の痛手ともなり得る。
日中グリーンエキスポ2012
http://www.green-expo.info/読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/