世界最大級のプラント
5月10日、イギリス東部のリンカンシャーで、環境大臣の立ちあいのもと、世界最大級のプラスチックリサイクルプラントが稼働を開始した。
このプラントは、リンカンシャーに本社を置く、エコ・プラスチック社がコカ・コーラ社から投資を受けて建設したもの。毎時ペットボトル45万本という、かつてない処理能力を誇る。1年あたりで約3億本のペットボトルのリサイクルが可能になる見込みだ。
廃棄物ゼロ五輪へ大きく前進
このプラントが稼働することによって、毎年3万3500トンの二酸化炭素排出量を削減できると推定される。これは、イギリスの家庭1万2180世帯が1年間電気を使用したときの排出量にあたる。
コカ・コーラ社とエコ・プラスチック社は、今夏にロンドンで開かれるオリンピックとパラリンピックの際にも、使われたすべてのプラスチックボトルを集め、リサイクルすることをめざしている。
今回のロンドン五輪は、計画の初期段階から持続可能な社会をテーマに掲げてきた。
ロンドン・オリンピック・パラリンピック組織委員会も「両社の成果は“廃棄物ゼロのオリンピック”という私たちの壮大な目標達成に大きく貢献するもの」とプラント完成を高く評価している。
エコ・プラスチック社とコカ・コーラ社は今後10年間の提携を約束しており、さらなる展開が期待される。
コカ・コーラ社(イギリス)
http://www.coca-cola.co.uk/エコ・プラスチック社
http://www.ecoplasticsltd.com/2012年ロンドンオリンピック
http://www.london2012.com/