従来の製造方法は環境への影響が大きい
6月19日付カナダサイト「LA PRESSE.CA」では、ジーンズ作りの新しいメソッドについて「Clariant」(クラリアント)社がアメリカ、グリーン・ケミストリー・インスティテュ―ト(アメリカ化学会傘下)で発表した内容を掲載している。
クラリアントの技術者ミゲル・サンチェス氏によると、伝統的な方法でジーンズを一本作るとすると、9450リットルの水と500グラムの化学薬品、加えてたくさんのエネルギーが必要なのだそうだ。
※画像はイメージですグリ―ン・ケミストリーの実施で「アドバンスト・ジーンズ」
グリーン・ケミストリー(生態系に与える影響を抑え、生産性も考慮する化学工業のスタイル)の考えを取り入れ、ジーンズ作りの新しいメソッドが考えられた。従来の方法で使われていた大量の染料と有害な化学物質を大幅に減らし、使用する水とエネルギーと排出される温室効果ガスの大量削減も実現させた。環境に優しい凝縮された液体硫黄染料が使用されている。
この新しいメソッドは「アドバンスト・ジーンズ」と命名された。もし生産量全体の25%だけでもこの方法に変えたとすると、まず170万人分の年間生活用水(約94.5億リットル)を節約できるのだという。また3130万立方メートルの排水を削減でき、2.2億キロワット時の節電にもなるのだという。
LA PRESSE.CA
http://www.lapresse.ca/Clariant Textile Chemicals
http://www.textiles.clariant.com/