モニタリング検査でビオ食品を厳しく監視
ドイツのバーデン・ヴュルッテンベルグ(B-W)州の消費者保護大臣ボンデ氏が6月18日にシュトゥットガルトで、Bioマークの付いた食品からランダムに抜き出して実施するモニタリング検査で、2011年度には95%の食品が基準を正しく満たしていたと発表した。
ドイツでビオ(Bio)食品とは、生態学的にコントロールされた農法で生産された食品の総称だ。いくつかの認証団体があり、それぞれが独自の指標を設けているが、平たく言えば「無農薬で有機栽培、かつ遺伝子組み換えされていない」作物のことを指す。
B-W州では住民のおよそ2/3が、定期的にビオ食品を購入していおり、州政府はドイツ国内でも他に例のないエコ・モニタリングを実施して、ビオ食品を監視している。「特にビオ食品では、消費者の信頼こそが財産だ」とボンデ氏。
まだまだ成長を続けるビオ食品需要
近年、ドイツ国内におけるビオ食品の需要は成長し続けている。特に2011年度には大きな伸び率を示し、国産の生産量が伸びているにも関わらず、供給が足りなくなるほどだった。そのため、ビオ食品の多くを輸入に頼っている。昨年度販売されたビオ食品は、ニンジンの50%、リンゴの50%、トマトでは80%が輸入だった。
B-W州では、すでに全農地の7.9%がビオ食品を生産するエコ農地に切り替えている。これは連邦全体の平均値6.1%と比較しても高い数字である。また前年と比較しても、エコ農地は4.8%増加している。しかし、需要は同じ期間に5.4%伸びているのだ。
B-W州のビオ食品消費者の80%が、ビオ食品でも地元産・地域産を優先的に選ぶ傾向にあることが分かっている。市民の地元産ビオ食品志向こそが、地域農家のニッチ市場であると州政府は考えており、エコ農地に切り替える農家を助成するプログラムでサポートすると、ボンデ氏は語った。
Ministerium fuer Laendlichen Raum und Verbraucherschutz Baden-Wuerttemberg
http://www.mlr.baden-wuerttemberg.de/Minister_fuer_Laendlichen