順調な不動産運用で増収の見通し
6月14日にクラウン・エステイトが行った報告によると、英国エリザベス女王の所有する不動産からの収入のうち女王が受け取る収入が、来年度には16%増加する見通しである。
王室の不動産は、クラウン・エステイトという公的な管財機関によって管理・運用が行われている。不動産を運用し得られた利益は、管理費用を差し引いて残りすべて英国財務省に納入されてきた。昨年、英国議会が国王の財政を変更し、不動産利益の15%がエリザベス女王に納入されることになった。
クラウン・エステートは、オフショア・ウィンド・ファームの土地借地料が上がったことを受け、女王の所有する不動産からの収入合計が4%増加し、2億4020万ポンドになったと発表した。
風力発電施設建設ブームで、海底の地価が値上がり
エリザベス女王は、ロンドン中心部にある不動産も多く所有している他、グレートブリテン島を取り囲む12海里の海底も所有している。このオフショア・ウィンド・ファームの土地の地価が、2012年度だけでも23%上昇しており、これを受けて借地料収入が17%増加している。
この状況を受けてクラウン・エステートは、この海底の土地に2億ポンド投資し、オフショア風力発電施設として整備する計画があることを発表した。
すでに2000年からこの管理会社によって、同様の場所が貸借されており、施設からの発電量は、全英の電力需要の1.5%をカバーしている。来年には、この割合を倍にしたい考えだ。
Welt
http://www.welt.de/newsticker/bloomberg/article106683998The Crowm Estate
http://www.thecrownestate.co.uk/