見事1位に輝く
6月27日付フランスサイト「LE FIGARO.fr」では、ヨーロッパに広く浸透している自転車貸し出しサービスについて各自治体のランキングを掲載している。
自転車貸し出しサービスとは通常のレンタサイクルとは少し異なり、レンタルから返却までの行程は大抵セルフであり、専用のステーションであればどこに返却してもよい、といういわば自転車のシェアリングシステムだ。
ヨーロッパの中ではフランスのシステム普及率は高い。そして今回、自動車協会とヨーロッパツーリングクラブは、2012年3月から5月の日程で、ヨーロッパ18か国中40団体についてそのサービス内容の総合ランキングを出すための調査を行った。
4つの項目で審査
フランスという国は、サッカーヨーロッパ選手権でもユーロビジョン(ヨーロッパの音楽コンテスト)でもぱっとしなかった……。しかし、この自転車貸し出しサービスの優良団体ランキングでは2トップがフランス勢であった。審査の項目は、「アクセスのしやすさ」「インフォメーションの充実」「レンタルのしやすさ」「自転車のクオリティ」の4項目から成り、それぞれ「とても不満」から「とても満足」までの5段階評価で査定する。
見事1位に輝いたのはリヨンの「ヴェロブ」という名のサービス。アクセスの良さと数か国語に対応しているインフォメーションが評価された。2位はパリの「ヴェリブ」。有料ホットラインにおいて少々トラブルがあったため1位を逃した。3位にはブリュッセルの「ヴィロ」がランクイン。
興味深い点では、自転車好きとして有名なオランダが有する3団体はそのままワースト3という結果であったということだ。これは大抵のオランダ人は自転車を保有していることによりシステムは発達しなかった、というパラドックスを映し出す結果となった。
LE FIGARO.fr
http://www.lefigaro.fr/Vélib'
http://blog.velib.paris.fr/Vélov'
http://www.velov.grandlyon.com/