ガス導管が届かない地域に供給
東京ガス株式会社は、小名浜サテライトをいわき市に建設し、2016年1月1日から営業運転を開始したと発表した。
従来のガス導管から延伸できない地域に対して、同社では天然ガスを製造するサテライトを設け、ガスを供給している。タンクローリーでサテライトへと輸送されたLNGをこのガス製造所で貯蔵・気化し、ガス導管で供給する仕組みとなっている。
堺化学工業株式会社の小名浜事業所に建設中だった小名浜サテライトが竣工し、新たに敷設した3.9kmのガス中圧導管により周辺の利用者に天然ガスを供給する。同社にとって自社で運営するサテライト事業を福島で行うのは初めてとなる。
期待されるエネルギー源として
東京ガスグループは天然ガスの普及・拡大を目指す「チャレンジ2020ビジョン」を掲げており、首都圏では地域に密着した普及を推進し、全国規模ではLNG供給を拡大している。
天然ガスは燃焼して排出する二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)が石油、石炭より少ないこと、硫黄酸化物(SOx)をほとんど排出しないことから、化石燃料では最も環境負荷が少ない。役割の拡大が期待される重要なエネルギー源とされる(「エネルギー基本計画」)ゆえんである。
(画像はプレスリリースより)
東京ガス株式会社 プレスリリース
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20160105-02.html