省エネと環境保全を追求したフラッグシップ
ソーラーフロンティア株式会社(以下、ソーラーフロンティア)は、同社のCIS薄膜太陽電池パネルを搭載した川崎汽船株式会社(川崎汽船)の低エミッション船「DRIVE GREEN HIGHWAY」の命名引き渡し式が2016年2月9日、熊本県長洲港で開催されたと発表した。
川崎汽船は省エネと環境保全を目指した「DRIVE GREEN PROJECT」を推進しており、そのフラッグシップとして建造したのが、7,500台積み大型自動車運搬船の「DRIVE GREEN HIGHWAY」である。
最先端の船舶技術を集結した同船舶は大型化を実現したことに加えて、環境負荷低減や省エネを図る複数の最新装置を搭載している。輸送車両1台につき、二酸化炭素(CO2)の排出量は25%以上、窒素酸化物(NOx)は90%以上、硫黄酸化物(SOx)は50%以上を削減すると見込まれている。
船舶向けでは最大規模
今回、ソーラーフロンティアが提供した太陽光発電システムは、船舶向けでは最大規模の150kWに相当し、同船舶の環境負荷低減に貢献するものとなっている。
CIS薄膜太陽電池は高温や塩害などで状況が悪化しても発電性能が低下しにくいため、結晶シリコン系の太陽電池より実発電量が高い。
「DRIVE GREEN HIGHWAY」のトップデッキに設置されたCIS薄膜太陽電池パネル912枚は、車両デッキのLED照明の電力をカバーする予定だが、航行中の気象の変化に耐えた安定的な電力の供給を期待されている。
(画像はプレスリリースより)
ソーラーフロンティア株式会社 プレスリリース
http://www.solar-frontier.com/jpn/news/2016/C052770.html