高品質の人工骨材を製造
DOWAホールディングス株式会社の子会社であるDOWAエコシステム株式会社(以下、DOWAエコシステム)は、2016年2月8日、福島県いわき市に焼却灰溶融処理・人工骨材製造施設「メルテックいわき株式会社」を設立すると発表した。
DOWAエコシステムは、自治体のごみ処理施設などで排出された焼却灰を最終処分場で埋め立て処理する代わりに溶融して再資源化する。この処理プロセスを手がけるため、栃木県小山市に100%子会社のメルテック株式会社(以下、メルテック)を設立し、金など、有価金属の分離回収と人工骨材の製造を行っている。
同社の人工骨材「メルエース」は品質の良さが評価され、同県の公共工事等の資材に使用されている。
最終処分場から再資源化へ
今回、DOWAエコシステムが新設した会社はメルテックに次ぐ国内2拠点目で、同様の処理プロセスを行う。
焼却灰はいわき市等、福島県を主とする自治体から受け入れる予定で、人工骨材は周辺地域の道路路盤材等に利用される見込みである。有価金属のリサイクルは、グループ会社の小坂製錬株式会社などが請け負う。
自治体のごみ処理については、埋め立て処分場の容量確保が求められるようになり、溶融処理をはじめとする再資源化を選択する動きが目立ってきた。
今後、同社は2施設体制で焼却灰の受注を増加するとともに処理の安定化にも努めるなど、環境・リサイクル事業を拡大していく方針である。
(画像はニュースリリースより)
DOWAホールディングス株式会社 ニュースリリース
http://www.dowa.co.jp/jp/ir/news/2015/20160208.html