日本初の実証試験
川崎市とJFEエンジニアリング株式会社は、ごみ焼却発電施設で発電した電力を活用するゼロ・エミッションシステムによるごみ収集の実証試験を協働で行うため、2016年3月17日に協定書を締結した。
この実証試験は、廃棄物発電を用いた電池交換型EVごみ収集車の実働を検証するもので、日本で初めての取り組みとなる。両者は、同日、川崎市浮島処理センターで実証試験開始式を執り行い、実証試験を開始した。
システムのポイントを確認
廃棄物発電を用いたゼロ・エミッションシステムのごみ収集はエネルギー循環型で、走行中のごみ収集車からのCO2排出量、排出ガスがゼロ、オール電動化で静音な運行を実現する。
また、電池の充電を随時行える他、電池の備蓄や、ボタン1つの迅速・簡便な交換が可能な電池ステーションを導入している。電池交換型EVごみ収集車の電池は非常用電源にも活用できるため、災害対策拠点にもなり得る。
このたびの実証試験では、EVごみ収集車の性能や電池ステーションの機能を確認することに加えて、災害時に非常用電源として電池を活用できるかを実証する。
両者は実証試験の結果を受けて、電池交換型EV収集車によるごみ収集の実用化を進める方針である。
川崎市・JFEエンジニアリング株式会社 ニュースリリース
http://www.jfe-eng.co.jp/news/2016/20160317.html