業界初の取り組み
総合照明メーカーのアイリスオーヤマ株式会社は、2016年3月24日、使用済みのLED照明の回収・リサイクルスキームを、法政大学の明石孝也氏、ハリタ金属株式会社と共同開発したと発表した。
企業や団体にLED照明の導入が拡大する一方で、不要になったLED照明は再資源化する手だてがなく、納入業者や工事事業者に廃棄が任されている。
業界で初めての取り組みとして、同社はLED照明の回収・リサイクルを提案し、企業活動の環境負荷の軽減に貢献する考えである。
開発した技術は、使用済みLED照明のアルミニウム、基板・被覆線から銅、鉛を、LED素子から貴金属を、再利用可能な原料として選別するものである。
使用済みLED照明リサイクル事業の流れ
開発したリサイクルフローでは、まず、LED照明へのリニューアル時にアイリスオーヤマが使用済みLED照明を回収し、ハリタ金属に搬入する。
そこで、アルミニウムや銅、貴金属などと資源を選別後、シュレッダー選別ラインで素材別に分解する。選別・回収後に残った破砕残渣はサーマル熱利用される。法政大学が廃LED素子から酸化ガリウムを分離・回収する。
現在、構成素材のプラスチック、廃LED素子の窒化ガリウム、ポリカーボネートを選別、回収する技術を実証している。今後、機械選別の技術を進めることでLEDリサイクルを高度化していく。
(画像はニュースリリースより)
アイリスオーヤマ株式会社 ニュースリリース
http://www.irisohyama.co.jp/news/2016/0324.html