ジュニア・サミットの視察地に
NTN株式会社(以下、NTN)は、自然エネルギー循環モデル「グリーンパワーパーク」を三重県桑名市に所在する同社の先端技術研究所内に設立し、2016年4月9日に開所式を開催した。
「2016年ジュニア・サミットin 三重」が伊勢志摩サミットの関連行事として桑名市を主会場に開催される。その折に、G7の中高生が環境と持続可能な社会をテーマに討論する他、「グリーンパワーパーク」を視察する。サミット後には、地元の小中高生が省エネルギーなどを学習する場として公開する予定。
自然エネルギー関連装置を実証
NTNは2018年3月に創業100周年を迎え、次の100年を見据えた中期経営計画の中で、自然エネルギー事業を重点施策ととらえている。現在、開発を進めているのが、高効率な翼を備えた小型風力発電装置や小水力発電装置である。
「グリーンパワーパーク」では、3基の垂直軸風車、1基の小水力発電装置、3基の風力と太陽光のハイブリッド街路灯を設置し、これらの装置で発電したエネルギーを電気自動車(EV)や野菜工場の夜間照明などに活用するなど、実証実験を行う。
垂直軸風車は、風向に関係なく低速の風でも騒音をほとんど出さずに回り、毎秒2mの風速で発電する。小水力発電装置は水を効率的にとらえる特殊な形状をしたプロペラの羽をもつため、農業用水路や下水道などの小さな水流で使用できる。
コントロール室で自然エネルギー関連装置の稼働状況を常時モニタリングして、発電量、蓄電、消費を最適に制御する。その結果、自然エネルギーを効率的に循環させた低炭素社会の具体的な事例とする計画である。
(画像はニュースリリースより)
NTN株式会社 ニュースリリース
http://www.ntn.co.jp/japan/news/press/news201600027.html