バイオマス混焼発電設備では国内最大級
住友重機械工業株式会社(以下、住友重機械)は、2016年4月26日、エア・ウォーター株式会社と中国電力株式会社が発電目的で設立したエア・ウォーター&エネルギア・パワー山口株式会社から、バイオマス・石炭混焼発電設備を受注したことを発表した。
この設備は高効率に発電する蒸気タービン式のバイオマス高混焼発電設備で、出力112MWは国内最大級の規模となる。山口県防府市に建設し、2019年7月の運転開始を予定している。
高効率の再熱方式を採用
住友重機械の高効率バイオマス発電設備には、ボイラ形式に循環流動層ボイラ(CFB)が採用されている。
蒸気タービンで膨張した蒸気をボイラで再加熱して、蒸気タービンに送り込むという再熱方式の技術により高効率発電を実現する。これまでに国内外で60缶以上を納品するなど、高効率バイオマス発電分野でトップのシェアを占めている。
このたびの設備では、石炭とともに燃料とするバイオマス燃料を最大50%まで混焼していく計画で、椰子殻や県内の未利用間伐材などをバイオマス燃料に使う。資源の有効活用と環境負荷の低減に貢献する設備となることが期待できる。
住友重機械工業株式会社 プレスリリース
http://www.shi.co.jp/info/2016/6kgpsq0000002bs0.html