地球温暖化係数の低い次世代発泡剤
東洋ゴム工業株式会社は、株式会社ソフランウイズが開発した断熱用硬質ウレタンフォームを本格的に展開していくことを発表した。
ソフランウイズは地球温暖化係数が代替フロンの約1000分の1となる次世代発泡剤を用いた硬質ウレタンフォームを昨年開発、その断熱性能と強度は代替フロンに匹敵する。
建築断熱用吹付け工法、農畜舎向け断熱パネル製品、各種産業用硬質ウレタン原液向けに行った実用試験で断熱性、強度が検証されたため、今回、市場への積極的な導入を決定した。
フロン(特定フロン)がオゾン層破壊と地球温暖化に影響することが指摘されて以来、硬質ウレタンフォームの発泡剤として代替フロンが普及している。一方、地球環境に配慮した代替フロンも温室効果ガスに変わりはないため、日本ウレタン工業協会は自主的に排出抑制対策をとっていた。
断熱用硬質ウレタンフォーム
開発された硬質ウレタンフォームは、泡化反応と樹脂化反応で発生した小さな硬い気泡の集合体。気泡中に熱を伝えにくいガスを封じ込めているので優れた断熱性能を発揮する。防露、保湿、保冷、凍結防止の働きがあり、家庭用、業務用冷蔵庫や住宅用断熱建材、超低温設備と用途は幅広い。
東洋ゴムは次世代発泡剤の導入で地球環境に配慮した製品、工法を展開し、温暖化抑制に貢献していく。
東洋ゴム工業株式会社プレスリリース
http://www.toyo-rubber.co.jp/news/2014/140828.html