強度、重さを変えずに遮熱、断熱性能をアップ
AGC(旭硝子株式会社)は、スマートフォン用のカバーガラスの技術から建築用特殊薄板ガラス“AFLIC(エーフリック)TM”を開発した。
(画像はプレスリリースより)
現在、新築住宅では冷暖房エネルギーを削減するためにLow-E複層ガラスを採用しているが、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(建物で消費するエネルギーと創出するエネルギーを合わせてゼロにする)を目指すには、これでは不十分。
遮熱、断熱性能をより高める方法として、ガラスを3枚使用したLow-3層ガラスを採用すると、重くなりすぎて窓の開閉に支障がでてしまう。
今回、特殊な化学処理で開発されたAFLICは厚み1.3ミリで、厚み3ミリのフロートガラスと同等の強度をもつ。従来のLow-E複層ガラスと同等の重量ながらそれ以上の遮熱、断熱性能を実現している。
株式会社LIXILの新製品の新3層ガラスに採用され、高性能樹脂窓「エルスターX」(2015年1月発売)と高性能ハイブリッド窓「サーモスX」(2015年3月発売)として販売される。
高性能樹脂窓「エルスターX」
高い断熱性能をもつ新構造の樹脂フレームに業界初の「特殊薄板ガラス」を採用したトリプルガラスを搭載。細いフレームと最大化したガラス面積で世界トップクラスの断熱性能に。
高性能ハイブリッド窓「サーモスX」
極限まで細くしたフレームと面積を最大化したガラス(スマート・シナジー・システム)に加え、新構造のハイブリッドのフレームとトリプルガラスを搭載。その結果、従来のアルミ樹脂複合窓では不可能だった樹脂窓と同等の断熱性能を実現。
旭硝子株式会社プレスリリース
http://www.agc.com/news/2014/0827.pdf高性能樹脂窓「エルスターX」
http://newsrelease.lixil.co.jp/高性能ハイブリッド窓「サーモスX」
http://newsrelease.lixil.co.jp/