リチウムイオン電池監視LSI
ラピスセミコンダクタ株式会社は、リチウムイオン電池の構成をシンプルにし、高信頼化と小型化に貢献するリチウムイオン電池監視LSIを開発した。
(画像はプレスリリースより)
同社のミックスドシグナル回路と高耐圧プロセスの技術で、産業機器市場の高電圧電池監視システムに必要とされる多直列セル構成を実現した。
新商品のリチウムイオン電池監視LSIには次の特長がある。
1 高電圧側(14直列最大電圧基準)のNMOS FETによる充放電制御を可能にした。これで充放電制御に伴うシステム間の通信遮断、GND配線の分断を避けられる。
2 最大14直列セルまでのリチウムイオン電池監視システムに対応した。業界最高クラス80Vの耐圧でシステム高電圧化に対応、大容量化やプラットフォームの共通化を実現する。
3 リチウムイオン電池監視システムに必要な監視機能(電圧、電流、温度など)を1チップに搭載。デジタル化した測定値を外部に送信する際、シンプルな構成だからノイズに影響されない。
4 ショート電流検出保護、過充電検出保護機能を2次保護機能として搭載。マイコンに依存しないため、電池監視システムの信頼性が向上。
今後の展開は
リチウムイオン電池はエネルギー密度が高く、電動自転車、蓄電装置、無停電電源装置(UPS)などへの応用が期待される。
ラピスセミコンダクタ宮崎(宮崎市)での量産出荷を2014年10月から予定している。現在、サンプル(価格700円/税別)を出荷中。評価が簡易な評価ボード、ソフトウェアも用意。ユーザ登録(ホームページにて)すると、マニュアルやツールなどのサポート体制が提供される。
ラピスセミコンダクタ株式会社(プレスリリース)
http://www.lapis-semi.com/