大日本印刷　省エネルギー型デジタルサイネージを開発

大日本印刷株式会社(DNP)は自然エネルギーシステムを搭載した省エネルギー型のデジタルサイネージ(電子看板)を開発し、約1年間の実証実験を開始した。


このサイネージは太陽発電、風力発電、蓄電池を組み合わせたもの。DNP五反田ビルに設置し、情報配信コンテンツとして、一般ニュースや同ビル周辺1キロのピンポイント天気予報、大崎警察署、品川消防署の協力による防犯、防災、災害情報など、周辺地域に役立つ情報を発信する。

実証実験は2014年11月6日から、発電量や機器の耐久性、非常時を想定した情報配信などの検証を行う。

このサイネージは液晶ディスプレイ(21.5型)、可変型電子ペーパー(10.7型)、時計表示電子ペーパー(縦17×ヨコ50cm)を搭載する。

電子ペーパーが電力を消費するのは情報を書き換える時のみで、表示中は電力を消費しない。非常時には自然エネルギーで稼働し、災害情報や避難情報を表示する。液晶ディスプレイは蓄電池のバックアップで停電後約14時間は運転が可能。

また、スマートフォン、おサイフケータイ向け情報発信端末「プチポルタ」も搭載し、災害時にスマートフォン、携帯電話をかざすと、安否確認サイトに誘導する。

同機器の設置場所には、公共施設、公園、学校などの避難指定場所や商業施設、幹線道路などが想定される。

実証実験を経て、防犯、監視カメラの搭載、外国人観光客用の多言語対応、WiFiスポット機能の提供などの拡張機能や仕様、価格について検討する。既存のサイネージと連動した災害時の緊急対応も計画している。

（画像はプレスリリースより）




大日本印刷株式会社プレスリリース
http://www.dnp.co.jp/news/10104402_2482.html