新規の高採熱管を採用
積水化学工業株式会社の環境・ライフラインカンパニーは地中熱利用システム「エスロヒート地中熱-水平型」の事業を開始した。
地中熱は省エネルギーでCO2排出量も削減する。ZEB(ゼロエネルギービル)の省エネ建築を実現するために、空調や給湯などに導入されるケースが増えている。
積水化学は地中熱利用システム「エスロヒート地中熱-ボアホール型」を2011年に発売した。地下100m程の深層部で熱を回収する一般的な工法で、これまでに80件以上の実績を重ねている。
これに対して、今回の「水平型」は、新たに開発した高採熱管を用いて、地下1~10mの浅層部の熱を効率的に取り出す工法。ボアホール型と水平型、2つのシステムを現場に即して選択できるようになったことで事業化した。
低コスト工法の水平型
「エスロヒート地中熱-水平型」は、地中浅層部に高採熱管を水平スパイラル状に敷設する。水、不凍液の熱媒体を管内に循環させると、冬季は地中から熱を回収し、夏季は地中に放熱する。
採熱管には高密度ポリエチレン管を採用、採熱効率が約10%向上するように肉厚寸法を最適化した。強度と耐久性にも優れ、接続部は50年以上、漏水、漏液しない。施工は、材料、掘削、配管敷設費を合わせたイニシャルコストがボアホール型よりも約40%削減できる。
(画像はプレスリリースより)
積水化学工業株式会社プレスリリース
http://www.sekisui.co.jp/