「食品産業もったいない大賞」を受賞
スターバックスコーヒージャパン株式会社と株式会社メニコンは、コーヒー豆かすを牛の飼料に再生利用する国内初の取り組みで、 第2回食品産業もったいない大賞(一般社団法人日本有機資源協会)の「農林水産大臣賞」を受賞した。
コーヒー豆かすの食品リサイクル手法はこれまで見つからなかったが、乳酸発酵技術という少ないエネルギー利用での回収手法で牛の飼料に再資源化することに成功した。
今回の受賞は、付加価値の高いリサイクル手法でコーヒー豆かすを循環利用した点、この成果が食品業界に大きな影響をもたらすと考えられる点が評価された。
メニコンは再生利用事業者の三友プラントサービス株式会社と共同で飼料化技術を開発した。また、この飼料が抗酸化物質を含み、給餌された乳牛の乳が品質向上することを麻布大学と共同で発見した。なお、乳出荷量が増加することから、酪農家には飼料として進んで利用されている。
食品リサイクルループ
スターバックスはコーヒー豆かすを循環利用する食品リサイクルループを構築した。分別、脱水、防腐処理を施したコーヒー豆かすを一部の店舗で回収し、再生利用事業者を介して乳酸発酵飼料に再資源化。この飼料で生育した乳牛のミルクを一部店舗で採用している。
同社は2014年3月、「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律 (食品リサイクル法)」に基づく「再生利用事業計画(食品リサイクルループ)認定」を農林水産省、環境省、厚生労働省から取得した。
同社と連携する関係業者とは、飼料の他に、コーヒー豆かすをたい肥としても再資源化している。たい肥で栽培した野菜をサンドイッチに利用するなど、ここでもリサイクルに組み込んでいる。
(画像はプレスリリースより)
スターバックスコーヒージャパン株式会社プレスリリース
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