協力会社も共有
戸田建設株式会社は、施工中のCO2排出量を削減する活動、「TO-MINICA(低炭素施工システム)」を2010年から行っているが、このたび、Web上で稼働するシステムに改良した。
同社は「エコファースト企業」として、CO2排出量の削減を2020年までに40%減(1990年比)とすることを環境大臣に約束している。今回のWeb版の活用で、現時点までの排出量62%減、施工原単位36%減をさらに向上させる方針だ。
TO-MINICA Web版
このシステムは、建設作業所のCO2削減活動を体系化、数値化するもの。全国約140カ所の作業所に加え、協力会社を含めた関係者がWeb上で情報を共有し、データ入力を図れる点に特徴がある。
施工前に工事期間中のCO2排出量を計算し、削減リストから選択した削減手法により削減計画を立案する。着工後はこれを実行するのみだが、実施中に削減項目の変更や追加が可能。実施後にエネルギーデータを入力すれば、工事のCO2排出量や削減量を把握ができる。
Excelでのデータ入力をWeb上で作動するシステムに変更したことで、関係者全員がパソコン、タブレット端末、スマートフォンから簡単に操作でき、入力に要する時間を約55%削減できるようになった。毎月、関係者にメールが自動配信されるため、データ入力のし忘れも防止する。
システムの導入は、平成27年度に着工する作業所から開始し、年度末には国内のほぼ全ての作業所で展開する予定だ。システムは現場の要望を反映させて、今後も改善されていく。
(画像はプレスリリースより)
戸田建設株式会社プレスリリース
http://www.toda.co.jp/news/2015/20150408.html