多様化する調達先
東京ガス株式会社は、オーストラリアのクイーンズランド・カーティスLNGプロジェクトにより生産された液化天然ガス(LNG)を東京ガス袖ケ浦LNG基地に受け入れた。
LNGの総量は約7万トン、一般家庭の年間都市ガス使用量に換算すると約22万件分となる。
同社は、原料の調達を多様化するため、供給安定性、価格、柔軟性に配慮しながら、調達先や海外上流事業の拡大を推進している。
権益を取得したプロジェクトからのLNG受け入れでは、ダーウィンLNGプロジェクト、プルートLNGプロジェクトに次ぐ3例目。関わっているプロジェクト数は11、取り引き国はオーストラリアを入れて5カ国を数える。
クイーンズランド・カーティスLNGプロジェクト
今回のプロジェクトは、英国のBGグループがクイーンズランド州で展開しているもので、同州のスラット盆地を主とした石炭層から非在来型天然ガス「コール・ベッド・メタン(Coal Bed Methane)」を採掘し、カーティス島で液化後、LNGとして出荷している。
東京ガスは、BGと権益売買契約書とLNG売買契約書を2011年3月に締結し、このたび、日本で初めてとなる長期契約での非在来型天然ガス由来のLNGを受け入れた。
非在来型天然ガスは、技術や経済上の問題からこれまで開発できなかった天然ガスのことで、シェールガスやタイトサンドガス、CBM、広義ではメタンハイドレートも含まれる。CBMは石炭層の微細な亀裂の表面に付着した天然ガスで、オーストラリアでは、現在、国内天然ガス消費量の約12%を占めている。
(画像はプレスリリースより)
東京ガス株式会社プレスリリース
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20150402-01.html