3社で新製品を開発
株式会社アルティマは、株式会社リコー(以下、リコー)、日立マクセル株式会社(以下、マクセル)と共同で、電池交換をしないで安定した無線接続ができる薄型光発電ワイヤレスセンサーネットワーク端末を開発した。
この製品は、屋内の温度、湿度、照度などの屋内環境のデータを定期的にモニタリングするセンサーネットワーク端末だが、電池交換せずに長期間のセンシングや通信が可能になった点、薄型の形状である点で、画期的な製品となっている。
リコー製の太陽電池とマクセル製の二次電池を組み合わせて実現した技術で、屋内環境における、IoT(Internet of Things) ワイヤレスセンサーネットワークの普及に貢献することが期待される。
屋内光での発電と電池交換不要を実現した技術
リコーは、センサーネットワーク端末の自立型電源(環境発電素子)として完全固体型色素増感太陽電池10直列モジュールを開発した。
3.7インチサイズ(50mmx80mm)のモジュールで高い発電効率を実現し、また、高電圧化で二次電池への高効率な充電を可能にしている。さらに、液体電解質に代えた固体材料のみの電解質により安全性と耐久性も向上させた。
マクセルは、薄型カード機器の埋め込み電源などに搭載可能な、セル厚みわずか0.4ミリのシート状リチウムイオン電池を開発した。500回のサイクル寿命と安定した放電容量を備え、液漏れ対策には独自のゲルポリマー電解液を採用している。
今回の製品は、オフィス、テナント、工場での状態監視や環境データセンシングとして、あるいは配線不要、電池交換不要の利点を生かしてワイヤレスセンサーネットワーク製品への活用が想定される。
(画像はプレスリリースより)
株式会社アルティマ プレスリリース
http://www.m-pression.com/ja/news/2015/20150511