カセットガスの燃焼技術を活用
岩谷産業株式会社は、外部電力や乾電池を使用せず、熱電発電モジュールとカセットガスで発電する「カセットガスファンヒーター」を2015年8月27日に発売する。
持ち運べるLPガス「カセットガス」を同社が開発したのは1969年(昭和44年)、2011年には交換しやすいカセットガスの暖房器具「カセットガスストーブ」を生み出している。そして、今回、カセットガスの燃焼する熱を発電と暖気に活用し、世界初のカセットガス式コードレスファンヒーターを実現した。
ダイニチ工業と共同開発
「カセットガスファンヒーター」は同社と石油ファンヒーターメーカーの大手、ダイニチ工業株式会社が共同で開発した。
カセットガスを点火すると、加熱される部分と加熱されない部分に温度差が生じ、起電力でファンが回転する。空冷効果で加熱されない部分を冷却するため温度差が拡大、これで自家発電する。ファンモーターが駆動し、カセットガスの燃焼熱が温風として排出され、部屋を暖める仕組みである。
温度差を生じる構造、ファンヒーター本体の設計と製造をダイニチ工業が担当し、温度差で電気を発生する「熱電発電モジュール」とカセットガスからの燃焼技術を同社が担当して、製品化した。
「カセットガスファンヒーター」の特長は、軽量、小型で燃料交換も容易なこと。価格は30,000円、年間2万台を販売する予定である。
(画像はプレスリリースより)
岩谷産業株式会社 プレスリリース
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