消費電力量を削減
富士電機株式会社は、株式会社デンソー(以下、デンソー)と共同で、自動販売機向けの新たな冷却システム「エジェクタサイクル冷凍機」を開発したことを2015年8月27日に発表した。
これは、冷媒の流れを最適化することで冷凍機の運転を効率化し、従来の自販機より年間消費電力量を25%削減する装置である。
このシステムは、日本コカ・コーラ株式会社やボトラー社などで構成する企業グループ、コカ・コーラシステムの自販機の一部にすでに採用されている。
エジェクタ技術を採用
自販機では商品を加温・冷却するため、冷媒の圧縮と膨張を行っている。これまでのCO2冷媒使用の自販機では、冷媒が膨張した時に流れが拡散することが原因で、冷凍サイクルにエネルギーロスが生じるという課題があった。
両社は、給湯機やカーエアコンに採用されているデンソーのエジェクタ(冷媒噴射装置)の技術を基にして、冷媒の流れを最適化するシステムを開発した。
冷媒の最適制御でエネルギーロスを圧縮機の動力源に活用すると同時に、代替フロン冷媒より圧力の高いCO2冷媒との組み合わせで省エネ効果を高めている。
(画像はプレスリリースより)
富士電機株式会社 プレスリリース
http://www.fujielectric.co.jp/