混雑緩和に貢献
三菱重工業株式会社は、2015年9月8日、日暮里駅(東京都荒川区)と見沼代親水公園(東京都足立区)間の13駅、約10kmを結ぶ日暮里・舎人ライナーに対し、新型車両1編成(5両)を納入することを発表した。
日暮里・舎人ライナーは東京都交通局が2008年に開業して以来、沿線の開発と共に利用者が増大してきた。そのため、特に朝夕のラッシュ時の混雑が問題だった。
同社がこのたび導入する新交通システム車両は、混雑緩和に貢献するものとなっている。2015年10月から運行する予定だ。
軽量化と輸送量アップ
新型車両「330形」は、オールダブルスキンアルミ構体などを用いて、既存車両より1両当たり約1.5トンの軽量化を実現している。軽量化の結果、省エネや部品の長寿命化が図れることになる。
また、次世代の通勤車両用シートは快適性とともに、ロングシート化したシート配列で輸送量を増加させた。加えて、軽量化により1編成当たりではシート数19席、人員97人分増やしている。
台車に採用した最新型ボギー台車T-smoverは、軽量、高耐久性を備え、メンテナンスも容易になっている。さらに、低振動、低騒音、この特長は、ゴムタイヤを用いた新交通システムゴムタイヤにも共通で、沿線への影響に配慮したものである。
新型車両の導入事例には、東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)の18編成(108両)や中国・マカオLRTの79編成(158車両)などがある。
(画像はプレスリリースより)
三菱重工業株式会社 プレスリリース
http://www.mhi.co.jp/news/story/1509085679.html