秋田市の発電事業
Hitz日立造船株式会社は、2015年10月21日、株式会社ナチュラルエナジージャパン(以下、ナチュラルエナジージャパン)が秋田市の地域振興を目的として計画した秋田メタン発酵ガス化バイオマス発電事業に参画すると発表した。
同社は、ナチュラルエナジージャパンの秋田メタン発酵ガス化バイオマス発電事業に対し、5億円の出資に加えて、建設工事と運転管理業務を請け負う。
メタン発酵ガス化バイオマス発電所は2015年12月~2017年3月に秋田市向浜工業団地内に建設され、2017年7月から運転を開始する。
食品廃棄物をメタン発酵処理
秋田メタン発酵ガス化バイオマス発電事業は、秋田市内のホテル、飲食店、食品加工会社、学校、病院などから出される事業系食品廃棄物を原料とし、メタン発酵処理で生成したバイオガスにより発電する。メタン発酵には同社のWTMシステムを用いて高速処理を行う。
固定価格買取制度で東北電力株式会社に売電する計画で、買い取り対象となる発電量は年間で約523万kWhを見込む。これは、標準世帯約1,130戸分の年間電力消費量に相当する。
この発電事業により、地元自治体のごみ処理費用を低減することと、天候・時間帯に影響を受けずに安定的に供給できる地域電源となることを目指している。
さらに、事業系食品廃棄物が焼却処理からメタン発酵処理に移行するため、ごみ焼却施設の負担が軽減し、老朽化した施設の延命化も図れる。
(画像はプレスリリースより)
Hitz日立造船株式会社 プレスリリース
http://www.hitachizosen.co.jp/news/2015/10/001873.html