重要性を増す大型蓄電池
世界的な第三者安全科学機関、UL Inc.の日本法人、株式会社UL Japanは、住友電気工業株式会社がレッドックスフロー電池によりUL1973認証を世界で初めて取得したことを2015年10月8日に発表した。
レドックスフロー電池は、優れた拡張性で大容量化に適し、据置型大型蓄電池として活用されている。長寿命に加えて、安定的な蓄電と充電残量の正確なモニタリングが可能であるため、保守のしやすさもメリットとなっている。
これまで、主に、工場、商業施設などのバックアップ電源として使用されてきたが、近年、太陽光、風力発電などの再生可能エネルギー向けに、あるいは、スマートコミュニティ向けの災害時非常用電力や余剰電力対策にと活用の幅が広がりつつある。
市場ニーズに応えた安全規格
市場の拡大を受けて、ULは2013年に、レドックスフロー電池をはじめとする据置型大型蓄電池に対する安全規格としてUL1973を発行した。これは、国際電気標準会議(IEC)による安全規格に先行するものである。
UL Japanは、高レベルのエネルギーを蓄える大型蓄電池については安全面での特別な配慮が必要であり、市場のニーズに即した規格を開発し、認証することで蓄電池の普及とスマートコミュニティの実現に貢献していくとしている。
株式会社UL Japan プレスリリース
http://japan.ul.com/news/pr_redoxflowbattery/