資源の有効利用を推進
一般社団法人産業環境管理協会が主催し、経済産業省が後援する「平成27年度 資源循環技術・システム表彰」の受賞者が決定したと、資源・リサイクル促進センターが平成27年10月9日に発表した。
これは、廃棄物を抑制(リデュース)する、使用済み品を再使用(リユース)する、再生資源を有効利用(リサイクル)する3Rの技術やシステムなどを表彰し、循環ビジネスを振興する事業で、昭和50年度から継続している。
今年度は、パナソニック株式会社アプライアンス社等の「使用済み家電品廃棄混合樹脂からの樹脂循環リサイクル」と、新日鐵住金株式会社製鐵所の「一貫製鐵所ゼロエミッション化技術の開発・実用化」が経済産業大臣賞に決定した。
他に、関西電力株式会社等の「使用済み碍子の有効利用技術の開発」、一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会静脈物流委員会の「回収機交換システムの確立と運営」が経済産業省産業技術環境局長賞に選ばれた。
使用済み家電品を樹脂リサイクル
パナソニック株式会社アプライアンス社、パナソニック株式会社生産技術本部、パナソニックエコテクノロジー株式会社は、使用済みの家電製品を機械で粉砕し、金属等を選別して残った混合樹脂から再生樹脂100%のペレットを生産する技術、「使用済み家電品廃棄混合樹脂からの樹脂循環リサイクル」を開発した。
このシステムでは、通常は1種のみを選別する近赤外線選別設備1台で、3種(PP、PS、ABS)の単一樹脂を99%の純度で選別する。同時に臭素含有樹脂を除去し、選別回収した樹脂から乾式の洗浄・異物除去を施して付着汚れや混入異物を除去した後、添加剤で再生樹脂ペレットを製造する。
3社は、使用済み家電品の廃プラスチックの有効利用を実現したシステムを確立したことで大臣賞を受賞した。
(画像はプレスリリースより)
資源・リサイクル促進センター
http://www.cjc.or.jp/news/topics/entry000154.html経済産業省 プレスリリース
http://www.meti.go.jp/