新商品を共同開発
小松精練株式会社(以下、小松精練)と大和ハウスグループの大和リース株式会社(以下、大和リース)は、2015年10月13日、環境共生事業における業務提携契約を締結したと発表した。
小松精練は国内最大手の布地製造業者で、機能性素材など優れた商品を開発する。大和リースは建物建設や運営管理など企画力、技術力の高い土地活用を行う。
このたび、業務提携に至ったのは、小松精練が、製造した環境共生素材「greenbiz(グリーンビズ)」を全国展開するためにパートナーを求めており、一方、大和リースが、総合環境緑化事業「ecologreen(エコログリーン)」の拡大を目指しているというそれぞれの事情がある。
両社は企画や研究、顧客開拓、販売業務を協業し、商品を開発していく。2015年度中に複数の新商品を発売する予定である。
「greenbiz」を全国で販売
「greenbiz」は「捨てるから創る」をコンセプトに開発されたリサイクル素材。小松精練の染色工場で排出される産業廃棄物(余剰微生物)を焼き切り、微多孔化した超微多孔発泡セラミックス素材である。高い保水力と軽量化を実現し、透水性、断熱性、遮音性も備える。
基盤状セラミックス、粒状セラミックス、インターロッキング材の3タイプがあり、基盤状セラミックスは屋上緑化、壁面緑化の基盤材に使用する。屋上緑化では世界初のカーボン・クレジットを取得した。粒上セラミックスは、農業、園芸用の土壌改良剤や海岸林の松枯れ対策剤の効果をもつ。
さらに、周囲の熱を奪いながら蒸発する「打ち水効果」や、際立つ保水性能からゲリラ豪雨対策としての活用も期待される。
小松精練は環境配慮型施設などを対象に「greenbiz」を試験的に販売してきたが、今後は、大和リースが全国で販売する。
(画像はプレスリリースより)
小松精練株式会社・大和リース株式会社 プレスリリース
http://www.komatsuseiren.co.jp/