ロンドン地方行政区域
日本電気株式会社(NEC)は、2015年10月23日、子会社のNECヨーロッパ社がイギリスのグリニッジ王室特別区とその傘下のデジタル・グリニッジ社(Digital Greenwich)とスマートシティ分野で協業することになり、基本合意書(MOU)を締結したと発表した。
ロンドン南東部のグリニッジ王室特別区は、現在の人口約25万人が2010年~2028年に34%増加すると予測されている。また、競技施設とコンサート会場を兼ねた世界的な観光スポット、The O2 Arena(オーツアリーナ)も抱え、観光客の増加も見込まれる。
同区では、「グリニッジ・スマートシティ戦略」を立ち上げ、増大する住民と観光客に対応しながら行政サービスを拡充し、同区を生活・観光・ビジネスの一大拠点とする考えである。
公共・商業サービスを向上
NECは「クラウド・シティ・オペレーション・センター」を導入する。これはクラウドサービス型のスマートシティ・システム基盤となるサービスで、グリニッジ王室特別区全体に設置したセンサーで各種データを収集する。これを分析・処理することで、安全で快適な都市生活の構築に貢献する。
さらに、「クラウド・シティ・オペレーション・センター」上にこの各種データを公開した場合、住民のニーズに即した新サービスの誕生につながる可能性もある。具体的には、地元の起業家やアプリ開発者によるITスキルの開発、ICT(情報通信技術)事業などが想定される。
(画像はプレスリリースより)
日本電気株式会社 プレスリリース
http://jpn.nec.com/press/201510/20151023_01.html