オフグリッド型太陽光発電外装システム
株式会社大林組は、省エネ窓システムをパッケージ化した、オフグリッド(独立)型太陽光発電外装システムを開発した。
(画像はプレスリリースより)
太陽光発電には天候に左右される不安定さや停電時に停止して非常電源の機能が働かないなどの課題がある。また、屋上・屋根以外の建物外装に設置するニーズには、導入コストの高さ・発電効率の低さから実現が難しかった。
オフリッド型太陽光発電外装システムでは、外装カーテンウォールと一体化した太陽電池で発電した電力を外装の省エネ窓システムに直接、利用できる。
すでに大林組技術研究所内の新実験施設「オープンラボ-2」に適用を開始、ロールスクリーンの駆動や省エネ窓システム「インターロック式換気システム」に発電電力を有効に活用している。
こんな特長が
オフグリッド型太陽光発電外装システムには高発電効率および長寿命のシリコン結晶系の太陽電池を採用しているため形状寸法などの制約がなく、外装ガラスカーテンウォールと一体化した。庇状に設置したことで眺望を妨げず日よけ効果もある。
太陽光発電制御システムが、充電コントローラーで発電電力を制御して蓄電し、インバーターで変換後、省エネ窓システムやロールスクリーンのモーター駆動に利用する。オフグリッドタイプだから電力を融通すれば災害時にも機能が維持する。
省エネ窓システムとのパッケージ化で窓の省エネ性能が向上した。これは、夏期は窓近傍に上昇した高温空気を回転ドラム型チャンバーに滞留し、チャンバーの回転で屋外に排熱。中間期はチャンバー、換気口を全開して自然換気、冬期は全閉で遮断、と通年で適切な換気を行う仕組み。
今後、事務所ビルや商業施設の建物外装にこの技術を提案していく。
株式会社大林組 プレスリリース
http://www.obayashi.co.jp/