バイオマテックPETフィルムを開発
大日本印刷株式会社(DNP)と株式会社J-オイルミルズは、植物由来の透明蒸着フィルムを用いたスタンディングパウチ「UDエコパウチ(バイオマス仕様)」により公益社団法人日本包装技術協会「第38回木下賞新規創出部門」を受賞した。
(画像はプレスリリースより)
DNPは環境に配慮したさまざまな包装材に取り組んでいる。2012年に植物由来の原料を使用した「バイオマテックPETフィルム」を開発。これに世界で初めて透明蒸着で酸素や水蒸気の透過を抑えるバリア性を付与し、「バイオマテックIB-PETフィルム」として製品化した。
UDエコパウチに使用されるプラスチック樹脂量は通常のボトル型容器の半分以下、使用後に丸めて廃棄できるためゴミの減容化に貢献。また、持つ部分を滑りにくい加工にし、手にフィットする曲線状で持ちやすい形状にするなどユーザビリティにも優れている。
このフィルムを使用したUDエコパウチが、J-オイルミルズの食用油「大豆油たっぷりサラダ油」「さらさらキャノーラ油」のパッケージに採用され、同賞の受賞に至った。同製品の特長やDNP、J-オイルミルズの環境に対する姿勢などが評価された形。
バイオマテックシリーズを拡充へ
今後、DNPは「バイオマテックPETフィルム」にアルミ蒸着を施したフィルム「バイオマテックVM-PET」を開発するなど、製品ラインアップをさらに拡充。
パッケージが適用される分野を食品・飲料から日用品、医薬品へと拡大し、紙容器やプラスチック成形品など形態も多様に、バイオマテックシリーズの普及を図る。
さらに石油由来フィルムと同程度の価格を目指したコストダウンに努めていく。
大日本印刷株式会社プレスリリース
http://www.dnp.co.jp/news/10099359_2482.html