ディマンドリスポンス
東京ガス株式会社は「集合住宅版スマートハウス実証試験」で大幅な受電電力の削減を実現した。
(画像はプレスリリースより)
これは「横浜スマートシティプロジェクト」の一環で実施している実証試験。プロジェクトでは再生可能エネルギーの導入や次世代自動車などの需要に対応する一方で、エネルギーの安定供給の確立と地域単位の熱・電気エネルギーの効率化を目指している。
2012年度から東京ガス磯子スマートハウスで一次エネルギーの削減に取り組んできたが、2013年度にはディマンドリスポンスによる節電効果を検証した。
ディマンドリスポンスとは、卸市場価格の高騰時または系統信頼性の低下時に電気料金価格の設定かインセンティブの支払いに応じて電力消費パターンを変化させることで電力の使用を抑制するというもの。
受電電力を大幅に削減
実証試験の結果、夏季(7月~9月)、冬季(1月)の電力ピーク時(夏季は13時~16時、冬季は17時~20時)の受動電力が、夏季は58%、冬季は49%削減された。
具体的には、「地域エネルギーマネジメントシステム(CEMS)」からのディマンドリスポンス発令で家庭用燃料電池「エネファーム」の発電量が最大となるように制御するなど、「統合制御システム」によって住棟全体の電力・熱の需要と供給を制御し、「家庭用エネルギー管理システム」を用いて各戸に節電を要請した。
なお、この東京ガス磯子スマートハウスは「第12回環境・設備デザイン賞 第II部門:建築・設備統合デザイン部門(一般社団法人建築設備綜合協会)」で優秀賞を5月に受賞している。
東京ガスは引き続き、分散型エネルギーシステムの普及・拡大、電力ピークカット・省エネ・省CO2に貢献するガス機器の普及・拡大、エネルギーを賢く使う「スマート化」(「チャレンジ2020ビジョン」)を推進していく。
東京ガス株式会社プレスリリース
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20140610-01.html