同社初の取り組み
ブラザー工業株式会社は、2016年7月8日、小型で設置しやすい燃料電池システムの開発に成功したと発表した。
燃料電池は水素と酸素の反応により電気を発生させるため、環境負荷を抑制し、発電効率に優れている。同社は新規事業として取り組んだ燃料電池システムの開発に、小型化技術や電源制御技術を活用した。
新製品は「第10回オフィス防災EXPO」(7月13日~15日・東京ビッグサイト)での展示を予定している。
多様な用途に対応
開発した燃料電池システムは、リチウムイオン電池を使用した同等の給電量をもつ従来型非常用電源より体積が6分の1、重量が4分の1とコンパクト化されている。持ち運びや設置が容易で、水没時用に柱に設置することも可能である。
水冷方式のエンジンにより連続運転でも電圧を保ち、安定的な給電ができる。発電した状態で燃料ケースを交換して72時間以上連続稼働する。
水素を水素吸蔵合金に貯蔵するため、燃料を長期間保管する。セットは燃料ケースを入れるだけで完了する。オプションのモジュールの設置でネットワークによる遠隔メンテナンス・監視を実現する。都市型の非常用電源をはじめ、多様な用途が期待できる。
(画像はプレスリリースより)
ブラザー工業株式会社 ニュースリリース
http://www.brother.co.jp/第10回オフィス防災EXPO
http://www.bousai-expo.jp/