病院で電力が不足
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、インドの健康家族福祉省(Ministry of Health & Family Welfare)とインドの高等教育機関兼病院である全インド医科大学ニューデリー校(All India Institute of Medical Sciences New Delhi)と基本協定書(MOU)を2016年11月30日に締結した。
これは、同校医療分野でのエネルギーマネジメントと医療ITを統合し、病院全体のエネルギー削減およびICTを活用した医療データの有効活用事業を共同で行うことに合意したもの。
システムの有効性を検証
実証事業では、太陽光発電を含むユーティリティ設備とICTの導入による省エネ効果とシステムネットワークの有効性を検証する。
まず、再生可能エネルギー活用による商用電力使用量の削減や空調機器・照明など高効率のユーティリティ設備への更新、エネルギーマネジメントシステムで、病院での電力使用の最適化を図る。
最適化後、インフラ基盤を省エネ型のICT Platformに構築する。さらに、医療画像データの電子管理などで病院の運営・診療効率を高め、インドの病院の電力不足に対応する最適なエネルギーマネジメントの実証と消費電力の30%削減を目標とする。
将来は、病院全体でのエネルギー使用量について、設備条件や気象条件に基づいたエネルギー需要予測やユーティリティ設備の最適運転計画で省エネを実現すると共に、高効率ITソリューションによる医療データ統合、活用で医療業務を効率化し、増加抑制を目指す。
(画像はプレスリリースより)
NEDO ニュースリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100683.html