一定ではないごみ質
株式会社タクマは、廃棄物処理施設における廃棄物焼却発電で安定的かつ高効率な発電を可能にする、自動燃焼制御システム(先行型燃焼制御)を開発したことを2016年12月14日に発表した。
廃棄物焼却発電の導入が進められているが、同発電は、廃棄物の熱量(ごみ質)が一定でなく、蒸発量のばらつきにより発電量が低くなる点を課題としている。
ごみ質推定で蒸発量が安定
燃焼の安定化を実現するため、先行型燃焼制御では、ごみ質の近似計算をリアルタイムで行うレーザー式排ガス連続分析を用い、ボイラー蒸発実測値の約4分前にボイラー蒸発量の変動を検出できるようにした。
このボイラー蒸発量予測値をフィードバックボイラー蒸発量制御に加え、補正されたごみの送り量制御と燃焼空気量制御を制御ブロックとして、同システムに組み込んでいる。
先行型燃焼制御の運用により発電量はばらつきが抑えられ、同時に増加するため、廃棄物処理施設を発電施設として活用するニーズに応えたものになっている。
同社は廃棄物発電プラントの他、バイオマス・石炭などの複合燃料を使用したボイラープラントへの適用も提案していく考えである。
(画像はプレスリリースより)
株式会社タクマ ニュースリリース
http://www.takuma.co.jp/news/2016/20161214.html