再生可能エネルギーの普及促進のために
関西電力株式会社(以下、関西電力)は15日、富山県黒部市に河川維持流量を利用した「出し平発電所(仮称)」を新設することを発表した。
(関西電力/プレスリリース/添付書類より)
関西電力は、かねてより、CO2削減やエネルギーセキュリティの観点から、再生可能エネルギーの普及促進に積極的に取り組んでいる。その中でも水力発電については、現在、新黒薙第二発電所の建設や既設発電所の設備更新による出力・発電電力量の増加を計画的に進めている。
今回その一環として富山県黒部市宇奈月町に関西電力が所有する「出し平ダム」にて、河川維持流量を利用した「出し平発電所(仮称)」を新たに建設することになった。
同様の取り組み例
一例として「中国電力」が昨年発表した計画がある。
当社は,低炭素社会実現に向けた取り組みの一環として,広島県庄原市において河川維持流量※を利用した高野発電所(出力:140kW)の開発を計画し,本日,同市に対して建設の申入れを行いました。
中略
河川維持流量を利用する発電所としては,昭和30年に運転開始した湯原えん堤発電所(360kW,岡山県真庭市)に続き,約60年ぶり2箇所目となります。
(平成23年3月22日中国電力株式会社プレスリリースより)
この工事は平成24年4月の着工,同年12月の運転開始を目指しているとしていたので、本年4月に工事が始まる予定のはずだ。
「出し平」完成予定は平成26年12月
「出し平発電所(仮称)」は、出力510kWの発電所で年間の発電電力量を約170万kWhと見込んでおり、CO2排出量を年間約480t削減することが可能になる。
平成26年12月営業運転開始を目指して、平成26年5月に着工される。
関西電力プレスリリース
http://www.kepco.co.jp/pressre/2012/0215-1j.html中国電力プレスリリース
http://www.energia.co.jp/press/10/p110322-1.html