建設地は山梨県
2月21日発表によると、清水建設株式会社(以下、清水建設)設計施工で、わが国初のゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)となる「“森の中のオフィス”(発注者:生長の家)」の建設に近く着手する。建設地は山梨県北杜市。“森の中のオフィス”は地上2階、延床面積約8,431.43m2の木造(一部S造)のオフィス。
(清水建設TOP)
清水建設案の概要は、冷暖房と照明の負荷を低減する省エネ技術により通常の同規模のオフィスに比べ45%省エネを図り、使用する電力を太陽光発電とバイオマス発電、蓄電池等により100%まかなうというもの。
提案事項
自然条件等の地域特性を活かして、カーボンゼロ、自然エネルギーによる電力自給を目指す。
省エネについては、自然通風や太陽熱集熱システム、LOW-Eペアガラスと木製サッシュ、庇(ひさし)の効果等を採用して冷暖房負荷を低減する。
また、窓とトップライトの効果的な配置、LED照明及びタスク・アンド・アンビエントシステムを採用して照明負荷を低減する。
創エネ技術としては、屋根全体を覆う太陽光発電パネル、間伐材等の木質チップを燃料にするバイオマス発電、製材副産物を熱源にする木質ペレットボイラーを採用する。
(清水建設ニュースリリースより)
ペレットを利用しようという動きは最近着目されていいる。それは木質ペレットは燃焼によって二酸化炭素を発生するが炭素循環の枠内でその総量を増加させるものではないため、統計上は二酸化炭素を排出しないものとして取り扱うことができるからか。
こうした自然エネルギーに加えて大容量蓄電池を採用し、これらをマイクログリッド制御することで、電力自給体制を構築し災害時でも業務継続を可能にする。
日本国内の電力不足が深刻化していることから、以上のような取り組みではゼロ・エネルギー・ビルやゼロ・カーボン・ビルを提案することにより、案件受注に結び付けていくという事だ。
清水建設ニュースリリース
http://www.shimz.co.jp/news_release/2012/896.html