薄型の相変化冷却モジュールを開発、効率よく冷却
NEC(日本電気株式会社)は2012年3月8日、データセンタで一般的に使用されているラック搭載サーバ「1Uサーバ」にて、発生熱を効率よく冷却する省エネ冷却技術開発を発表した。
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液体から気体へ変わる時に熱エネルギーが移動する性質を利用した「相変化冷却」において、機器内の熱高低差がなくても冷媒を循環できる構造や、冷却風の流れを最適化した構造を実現したもの。
設備の改修なしに消費電力を削減できる省エネ技術
この技術により、サーバ冷却に必要な電力を従来方式より60%以上削減することができるので、データセンタの消費電力の約半分を占めるといわれる、IT機器の冷却電力を20%以上削減することができる。
今後は、冷却技術の低コスト化やさまざまな機器への展開など、設備面の省エネ技術開発とともに、さらなる省エネデータセンタの実現を目指す。
NEC、データセンタ向けサーバの省エネ冷却技術を開発(2012年3月8日): プレスリリース | NEC
http://www.nec.co.jp/press/ja/1203/0802.html