住棟全体でエネルギーを確保し、省エネ化を目指す
東京ガス株式会社(東京都港区)が2012年3月14日に発表した「集合住宅版スマートハウス実証試験」。横浜市磯子区に新たに建設する東京ガスの社宅を利用して行うこの実験は、環境に優しく、豊かで安心な生活を目指す同社の長期ビジョン「チャレンジ2020ビジョン」の一環である。
※太陽熱利用ガス温水システム「SOLAMO(ソラモ)」を導入
天然ガスなどから取り出した水素と空気中の酸素を反応させて発電する「エネファーム」システムや、太陽熱を利用したガス温水システム「SOLAMO(ソラモ)」、そして、太陽光発電装置などの分散型エネルギーシステムを最大限に導入した。
初年度は一次エネルギー4割、CO2は3割の削減見込み
また、自然光や通風など自然を上手く活かした、効率的なパッシブ建築による省エネ効果の確認や、万が一の停電時に備えた、最低限必要な設備への電力供給システムなど、集合住宅におけるエネルギーセキュリティを検証する。
さらに、経産省の「次世代エネルギー・社会システム実証地域」に選定された横浜市のプロジェクト「横浜市スマートシティプロジェクト」で構築する地域エネルギーマネジメントシステムとの連携も行い、安全・安心で快適な低炭素社会への移行に貢献していく。
東京ガス : プレスリリース / 集合住宅版スマートハウス実証試験を開始
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20120314-02.html