再生可能ポリエステル繊維採用で環境・節電に貢献
富士フイルムホールディングスは26日、国内のグループ会社工場や研究所などで使用している作業着を、再生可能なポリエステル繊維を用いたエコユニフォーム※ に統一すると発表した。
※エコユニフォーム
素材製造から物流、使用、リサイクル・廃棄までの全ライフサイクルにわたる環境負荷情報を定量化し、カーボンフットプリント・マークを表示する環境配慮型のユニフォーム。素材は、帝人ファイバーが開発したリサイクルポリエステル「エネセーブ」で、高い機能性で省エネにも寄与する繊維を使用。
同社の進める地球温暖化防止に向けたCO2 排出量削減・省エネ活動の一環となるが、東日本大震災以降の企業に対する節電要請なども考慮し検討してきたもので、計画ではこの5月からスタート、今後3年間をめどに約50,000セットを導入する。こうしたエコユニフォームの導入は、国内最大規模という。
リサイクルで約255トン相当のCO2排出量削減も
同ユニフォームは、オールシーズン用・夏用(高通気性)・冬用(高保温性)の3種類を用意、いずれも速乾性や形態安定性に優れ、乾燥機での乾燥時間やアイロン掛け回数減などエネルギー削減にもつながる。このほか、ITC(国際電気標準化会議)規格に準拠で静電気発生を抑制するなど、製造現場での高い安全性を実現する。
また、着用しなくなったエコユニフォームはリサイクル処理が行われるため、資源の循環利用にも貢献できる。これにより、バージン繊維利用より約255トン相当のCO2 排出量削減に寄与できるとしている。
発表記事
http://www.fujifilmholdings.com/ja/news/2012/0326_01_01.html帝人ファイバー(株)
http://www.teijinfiber.com/富士フイルムホールディングス(株)
http://www.fujifilmholdings.com/ja/index.html