不況にも負けない切花マーケット、最近のトレンドは自然風
独紙Hamburger Abendblatt伝えているところによると、現在ドイツでエコ切花がトレンドになっているとのこと。
ドイツはヨーロッパで最大の切花輸入国だ。この不景気の時でも、切花のマーケットは大きな打撃を受けることもなく順調だ。
連邦統計局の発表によると、2011年には16万9千トン、84億ユーロ相当の切花がドイツに輸入されており、最大の輸入元はオランダ。ドイツ人は、平均して年間104ユーロを切花などの植物のために使っている計算になる。
花もフェアトレードで
一方で最近では、農薬を使用していないフェアトレードの切花、特に近所の野原で咲いているような自然な植物が好まれている。ベルリンの週ごとの市や蚤の市では、野原から摘んできた花束なども販売されているとのこと。また小売店で販売される花束も、最近は作りすぎず、自然で繊細なデザインが好まれる傾向にある。
フェアトレードの商品と言えば、これまではコーヒやチョコレートなどが主流というイメージだが、これらの商品のシェアが2%であるのに対し、切花は現在7%を獲得して、フェアトレード商品のトップになった。スーパーマーケットまでがフェアトレードの切花を取り扱うようになって来た。
人々が自然との交わりを求めている
野原の草花を摘むだけではなく、自分たちで植えて育てることも多くの人が関心を持っている。各都市では市民農園や社会プロジェクトの一環としての異文化交流ガーデニングが盛んに利用されている。
さらに地産地消を実現するための都市農業が起こったり、灰色の都会に自然空間を創出するゲリラ・ガーデナーなども出没しているとのこと。
Hamburger Abendblatt
http://www.abendblatt.de/ratgeber/article2372004