世界の衛生事情は思った以上に劣悪
ビル・ゲイツがトイレに入ってひらめいたことは……?8月16日付の海外サイト「dd magazine」では、ビル・ゲイツ氏と妻のメリンダさんが開催したトイレのコンテストの模様を報じている。
先進国ではトイレの普及率はかなり高いが、世界全体を見渡すと生活に必要な水、排水の浄水設備、電気などを十分に使えない国はまだまだ多く、実に4割にものぼる人々はトイレを使用できないのだという。
清潔で近代的なトイレを使用できない人は少なくとも25億人存在し、衛生的なトイレと浄水のシステムが無いことに起因する感染症で毎年150億人もの子供が亡くなっているのだという。
1位はソーラー・パワーを利用するトイレ
そこでマイクロソフト創始者のビル・ゲイツと妻のメリンダさんが主催する「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」は一年前、世界のトイレ事情を改善に導くようなアイディアを公募し優秀なプロジェクトに賞金を出すことを発表した。
そして今月14日、財団は賞金の対象となった1位から3位までのプロジェクトを発表した。1位に輝いたのはカルフォルニア工科大学で、ソーラー・パワーを利用したトイレ。これには賞金10万ドルが支払われた。2位はイギリスのラフバラー大学が考案したバイオ炭のトイレのプロジェクトで獲得賞金は6万ドル、3位はカナダのトロント大学で排泄物を完全に再生処理するアイディアに4万ドルが支払われた。
ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団はこれまでも世界の水や衛生事情の改善のために多額の融資を行っている。
dd magazine
http://www.ddmagazine.com/BILL AND MELINDA GATES foundation
http://www.gatesfoundation.org/