世界初の取り組み
再生可能エネルギーの開発を手がける、カムコ・インターナショナルは、近々マレーシアで、パーム油の製造業から出る廃棄物を利用したバイオガス燃料の製造プラントを建設する予定だ。
同社によると、建設予定のプラントはパーム油をつくる過程で出る廃液から嫌気性発酵の働きを利用して、バイオガスを発生させるものでPahang州のPalongのパーム油の製油所に建設するという。
パーム油の廃棄物を利用したものとしては、初のプラントになる。このプラントでつくられるバイオガスからは、2メガワットの電力の発電が可能だという。
廃棄物から副収入をGET
waste-management-world.comによると、マレーシアはパーム油の輸出では世界でもっとも大きなシェアを誇っており、国内ではアブラヤシのプランテーションがおよそ400万ヘクタールを占めているという。
しかし、パーム油の製造過程で出る廃棄物の処理方法については、プランテーションのオーナー、地域コミュニティにとって大きな問題となっていた。
今回のバイオガス発生プラントは、こうした廃棄物処理の問題を解消することになる。また今後、同様のプラントを設置する製油所が増えていけば、国内の電力供給にも大きく貢献することになるだろう。
折しも、マレーシアの政府は、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を進めているところだ。プランテーションのオーナーたちにとっては、廃棄物をバイオガスに変え、発電した電力を国に売ることで副収入が得られるというメリットがある。
カムコ・インターナショナル
http://www.camcoglobal.com/waste-management-world.com
http://www.waste-management-world.com/index/display/