氷河の一部が滑落、氷の下の湖が視認された
フランスの国立林業局が先週金曜日、先週、モンブラン氷河の一部に滑落が確認されたと、発表した。これにより、およそ2平方メートル程度の穴でき、氷の下の空間が水で満たされているのが見えているとのこと。
今回滑落が確認された地区は、本来氷河に覆われているために、雪解け水の排水ルートを持たない。そのため、解け出した水はくぼみに集まり、湖を形成しているのだ。
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vasile23(画像はイメージ)
ここでは2010年にも、氷河の下に6万5千立法メートルもの水があることが発見されたばかり。この時、谷に位置するサン・ジェルヴェの町の安全を守るため、水をポンプによって排水している。しかし、再び水を集め、現在では1万立法メートルにもなっており、この9月に再び汲み出すことが予定されている。
麓に位置する町に水害が及ぶおそれ
現在、一般の人が近づくことができないように、立入禁止区域が設定されるのだが、今回滑落が起こったのはこのゾーンの外側で、今まで登山家が通り過ぎていた地点に位置している。
2010年にこの湖が発見された時に、サン・ジェルヴェの市長は、この水が溢れ出したら、15分から30分の間に一気に谷まで到達することになり、およそ900家族の命が危険にさらされることになると、警告している。事実、1892年に起きた似たような災害では、谷で175人の死者を出している。
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