PCに付いている環境ラベル、色々あって分かりにくい!
ドイツのDer Tagesspiegel紙が、コンピューター関連機器の環境ラベルについてリポートしている。
7月に、米Apple社が、アメリカの環境ラベルEPEATの認定を返上することを発表した。お得意様であるサンフランシスコ市からの将来的な購買拒否宣言などにより、数日後にはこれを撤回したことも併せて、大きな話題になった。
今回のことで浮き彫りになったのは、いくつもある環境ラベルが、それぞれに独自の基準を設けており、消費者にとっては非常に分かりづらいという現状だった。
それぞれに重点が異なる環境ラベル
例えば米国では、公共団体や企業では、EPEATの方が重要な役割を担っている。しかし、市場で大きなシェアを占めているのは、Energy Starだ。Energy Starは、省エネに重点を置いており、このラベルを付けていれば、少なくとも省エネタイプのコンピューターであるといえる。ただし、リサイクルに関しては規定されていない。
一方、世界で最初の環境ラベル、独ブルーエンジェルでは、リサイクル可能であることが重要なポイントだ。例えばモバイルコンピューターでは、”手で簡単に分解できること”が条件になっている。ただしこのラベルは、他のいくつものカテゴリーが基準に入っており、省エネだけに着目したものではない。
コンピューターは最大のエネルギー消費機器
コンピューターは、重要なエネルギー消費機器に数えられる。つまり、温室ガスの最大の要因となっていると言える。ドイツだけでも2700万機あるコンピューターは、3300万トンのCO2を排出している計算になり、これはドイツ国内線空路による環境負荷よりも大きい。
しかし一体、どれだけの消費者が、普段使用しているPCにどの環境ラベルが付けられていて、そのラベルがどんな基準で製品を認証しているか把握しているだろうか?

Tagesspiegel
http://www.tagesspiegel.de/medien/digitale-welt/oeko