バイオプラスチックでブラジルが世界をリード
中南米からのニュースを伝えるニュースサイト、Nachrichten aus Lateinamerikaが、ブラジルで進められているバイオプラスチックについてリポートしている。
ブラジルで、サトウキビから作られるバイオプラスチックの先駆者になろうとしている。この新時代の有機物系プラスチックは、従来型の石油系プラスチックと比較して、温室効果ガスの排出量が少ない。
2年前にリオ・グランデ・ド・スル州に作られたある工場では、年間20万トンのバイオプラスチックが製造されている。
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Sweeter Altarnativ原料はサトウキビ、性質は従来のプラスチックと変わらず
この工場で製造されているのは、ブラジルに豊富にあるサトウキビから作られるエタノールを素にした熱可塑性樹脂。製造に必要な技術は、石油化学業界で世界最大手のブラスケムによって開発された。
製造法は、基本的に従来と変わらず石油に基づいており、完成品の性質も従来型のプラスチックとの変わらない。違うことは、生産過程で排出されるCO2が少なく、そのため環境負荷が従来型よりも少ないという点だ。
これに対して専門家は、「原料の一つが植物であるというだけで”バイオ”製品だというべきではない」と警告する。
大豆の生産が広大なモノカルチャーを生み出したことは21世紀の悲劇だ。
その素材が有機的に分解されるわけではない限り、長い期間にわたって生態系に負荷を与えることに変わりはない。
Nachrichten aus Lateinamerika
http://womblog.de/brasilien-oeko-plastik-kommen-kunststoff